子育てとモンテッソーリ 知育グッズ

[2歳からはじめる]100円ショップで買えるもので数学センスと金銭感覚を養う「お買い物ごっこ」がオススメ

[2歳からはじめる]100円ショップで買えるもので数学センスと金銭感覚を養う「お買い物ごっこ」がオススメ

我が子は2歳頃から、「いち、に・・・」とものを数えたり「お買い物はお金を払うんだよ」と言い出すようになりました。なかなか教えても出来なかったものですが、ある日を境に急に子供ってできなかったものができるようになるのですね。

数の認識や、お買い物の認識をどのように子供に教えようかと迷っていた所、「なら実際に経験させてみればいい」という結論に達しました。

子供の教育はイメージ化がとても大事。本物を触らせて、感覚を養っていくのがとても大事です。

今回は100円ショップやネットショップで買えるグッズを使って簡単に遊べる「お買い物ごっこ」について紹介したいと思います。

この記事はこんな方におすすめ

  • お子様に「数学センス」「金銭感覚」を養わせたい方
  • お家で簡単に遊べる知育ゲームについて知りたい方

お買い物ごっこの目的は実体験をさせること

モンテッソーリ教育においても、「実際に物に触れて、経験させる」ということはとても大事だとされています。

[2歳からはじめる]100円ショップで買えるもので数学センスと金銭感覚を養う「お買い物ごっこ」がオススメ

手で触れて学んでいくのが大事です

子供は自己教育力が備わっていて、勝手に学習していくという前提に立って教育を行います。その上で大事なのが「五感を使って経験をする」ことです。

ヨーコ
イメージできるものがあると、ぐんぐん吸収してくれるのが子供のすごいところです。そのためには、適切な環境を揃えてあげることがとても大事です。

「お買い物ごっこ」は実際に「お金」や「果物」のおもちゃを使って、買い物経験をさせることです。

これによって「数学センス」「金銭感覚」「貸し借り」「我慢」「記憶力」といった子供の能力を伸ばすことが出来ます。

難しいように思えるかもしれませんが、自分と他人を区別できるようになる2歳ぐらいからはじめられる、とても効果的な遊びです。

お買い物ごっこのために用意するもの

本物の野菜や果物、そしてお金を用意しても良いのですが、やはりすぐに準備するのは難しかったり、衛生面が不安だったり、あるいは重すぎたり大きすぎたりして子供が持つには適切ではない場合があります。

そこで便利なのが100円ショップでも買える「おもちゃの八百屋さんセット」と「おもちゃのお金」です。

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100円ショップで買えるお野菜・フルーツセットです

本物とはいかなくても、様々な色のグッズを使うことで効率的にものの違いを認識することができ、また子供にとってもとっつきやすいです。

私達はダイソーで100円のおもちゃ野菜・フルーツセットを3セット、お金のセットを1つ買いました。
ソウタ

100円なのでシンプルな作りですが、それでも「これはいちご」「これはメロン」といったふうに特徴を捉えていて、コストパフォーマンスは高いです。

ネットショップだと下記のようなリアリティが高いものがあります:

おままごとにも普通に使えるので、一式あると便利ですね。

適切な指示出しでお買い物ごっこで知育を!

グッズの準備が出来たら、いわゆる「指示行動」に近い形でお子さんとやり取りが出来ます。

ヨーコ
まずは「パパ・ママがお店屋さん」、「子供がお客さん」のロールプレイで遊びます。

最初は指示された商品を選ばせる遊びを

まずはお金は使わず、指示したものをとってくるという遊びをしましょう。

  • 「いちごを買ってきて」といった「お買い物指示
  • 「いちごを3つ買ってきて」といった「数を指定したお買い物指示
  • 「いちご1つ、バナナ2つ買ってきて」といった「複数の買い物指示
  • 「赤いくだものを買ってきて」といった「想像力を使わせる指示
  • 「ママはどのお野菜が好きだったっけ?」と「他人の好みを覚える訓練

こういった指示行動がきちんとできるようになれば、しっかり知育遊びができる準備が整っています。

慣れてきたらお金との交換で「買い物」体験を

次は「お金を使った買い物」を経験させていきます。

[2歳からはじめる]100円ショップで買えるもので数学センスと金銭感覚を養う「お買い物ごっこ」がオススメ

お金を支払うという概念を学んでいきます。

  • 「フルーツ1つにつき、お金を1払ってね」といった「等価交換の概念
  • 「いちごが いち、に の2個だから お金も いち、に の2枚だね」といった「数える概念
  • 「○○くんはお金が いち、に、さん の3枚あるね。フルーツも3個買えるね」といった「予算の概念

一緒に「いち、に、さん・・・」と商品やお金をさわりながら数えていくことで、視覚的に数の概念がイメージしやすくなります

上手にできるようになったら、今度は価格を変えてチャレンジ

お金1枚でフルーツや野菜が1つ、という考え方ができるようになったら、次は「商品によって値段を変える」遊びをします。

  • りんごはお金1枚、バナナはお金2枚だよ。
  • お金が4枚だったら、りんごはいくつ買える? バナナはいくつ買える?

一見割り算や掛け算が必要なので子供にはまだ早いと思われるかもしれませんが、数えながらやれば3歳ぐらいでもできるようになります。

いち早く「数学センス」が身につく、効果的な遊びですね。
ソウタ

おままごとを通して「数をわける」トレーニングを

次の遊びは「数をわける」概念です。

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「それぞれ3つずつ配ろうね」という練習をしています。

家族の方やお人形を使って、それぞれに商品を配るトレーニングです。

  • 「パパのお皿にりんごを1ついれてあげてね」といった「指示行動」
  • 「みんなにトマトを1つずつあげてね」という「均等に分ける訓練」
  • 「みんなに2つずつ、お野菜をあげようね」という「複数の数を同時に処理する訓練」
  • 「みんなフルーツ2個あるけど、一人だけ1つしか無いね。どうしたらいい?」と「全体の状況を認識させる訓練」

このように、「他人」の状況を理解して、公正に配るという訓練は難しいようであって、モンテッソーリ教育における「秩序の敏感期」にとても効果的です。

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ある日突然、ドアを全部しめるようになったり、座る場所にこだわるようになったりしたことはありませんか? それが「秩序の敏感期」といわれるもので、この時にこういった数を均一にわけてあげるトレーニングは効果的です。

また、慣れてきたら「お客さんとお店屋さんの役割を入れ替える」という遊び方も効果的ですよ。

まとめ 簡単にできて、とても効果的なお買い物ごっこ

お買い物ごっこはとてもシンプルですが、触ってイメージできるので効果的に学習ができます

買う商品を増やしたり、お買い物かごやレジスター、大きいお札や「100円」「500円」の区別など、どんどん要素を追加して複雑にしていけるのも魅力的です。

お子様の成長段階に合わせて、数学センスや金銭感覚を養っていくことができる、とても便利な遊びですよ。是非、ご家庭でも試してみてください。

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朝井ソウタ&ヨーコ

モンテッソーリとバイリンガル教育に力を入れている、アメリカ出身で英語ネイティブのソウタと保育士・幼稚園教諭のヨーコです。 子育てに絶対はないし、ベストはないけれども、「よりよい」ものはあるのではという目線でいろいろなものを試しています。私たち夫婦がよいと思ったものが万人に受けるものでは当然ないでしょうが、より多くの人に「これはよい」と思ってもらえるよう、様々な知育・子育てに関することを紹介していきたいと思います。

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