第一子のことからハイリスク妊婦となっていた私が、コロナ禍というさらに特殊な環境の中で経験してきたことを今回は紹介したいと思います。
いずれコロナ禍が収まり平穏な日々が訪れることを祈りながら、少しでも皆さんの参考になればと思います。
「コロナ禍の出産って、付き添いはできるの?」「出産時はマスクを着用するの?」といった皆さんの疑問に答えていきたいと思います。
一人目の出産(羊水塞栓症による大量出血)記事についてはこちらをご覧ください:
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[閲覧注意] 切迫早産、逆子、そして羊水塞栓症・・・恐怖だった我が子の出産
注意 この記事は、少し怖い内容が書かれています。出産に対して恐怖をあおることが私たちの意図ではなく、あくまでも「こういうことがありました」とお伝えするための記事です。不安になりやすい方、心配性な方はな ...
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この記事はこんな方におすすめ
- コロナ禍での出産について気になっている方
- 日本赤十字社医療センターでの出産について知りたい方
- 産院選びについて迷われている方
二人目の出産に「日本赤十字社医療センター」を選んだ理由
以前も紹介しましたが、私は第一子の出産時に出産時に羊水塞栓症と言うとても珍しい症状で大量出血を経験しました。
[写真多数] コロナ禍で出産! 高リスク妊婦の日本赤十字社医療センター(渋谷区広尾)での分娩体験
日赤は東京都が2009年から実施している「東京都母体救命搬送システム(スーパー母体搬送)」を取り入れ、救急を要する妊産褥婦さんを「必ず受け入れる」と言う迅速な診療をおこなっている病院です。
第二子の出産にあたり、必ずしも同じように出血するとは限らないものの、安全のために日赤で出産することを決めたのです。
日赤のセミオープンシステムってなに?
私はこの日本赤十字社医療センターがおこなっている「セミオープンシステム」での分娩を選びました。
セミオープンシステムとは、通常の妊婦検診は近くのかかりつけの診療所で受けて、分娩は設備・スタッフが整っている病院で行うシステムのことです。
あいにく渋谷の日赤に通うのは少し遠かったので、妊娠初期は近場のクリニックで検診を受け、後期になってから日赤での受診をおこなっていました。とてもフレキシブルに対応してくれるので、ありがたい制度です。
ロビーでは出産・育児に関するビデオや講習があります。
実際のコロナ禍での出産ってどんな感じなの?
コロナ禍での出産ということで、やはり普段の出産とは違うところが多くあります。
やはり常にマスク着用となっていました。
ざっくりと要点をまとめますと、こういう形になります:
検診時の付き添いは不可 立ち合いは一名、出産前2時間と出産後2時間のみ可能
マスク着用の出産
入院中は面会禁止
荷物の受け渡しは直接ではなく、スタッフを通して
退院日にラウンジまで一名お迎えが可能
こうしてみると、とても限定的な感じがしますよね。特に面会がとても限定的なのは衝撃かもしれません。
ですが、それだけコロナ禍のことを意識して、安全・安心な出産を心がけてくれているということで、プロフェッショナル意識を感じます。
実際、出産にあたって「コロナに感染してしまうかも」という不安をあまり感じることなく、徹底的に感染予防が行われていたので安心することができました。
私のコロナ禍での出産の流れ
二人目の出産ということで、だいぶ心の余裕はあったのですが、それでもやはりコロナ禍の出産、また過去に出血をしたことがあるということで少し不安はありました。
前回は切迫早産気味で予定日より早めに生まれたのですが、今回はなんと予定日ギリギリまで進みました。
私の出産は、予定日の1日前、夜の22時に陣痛が始まったことからスタートしました。前日にピンクのおりもの(おしるし)があったので、「そろそろかな?」と思っていたのですが、まさにドンピシャという感じです。
10分おきの陣痛になったら連絡をするように、と事前に指示を受けていたので、いざ10分おきになったらすぐに日赤に連絡を入れました。受け入れ態勢が整っていたので、入院セットを持参し陣痛タクシーで日赤へと向かいます。
残念ながら面会は基本NGでした・・・
私の場合、陣痛が始まったもののなかなかお産が進まず、朝の8時ごろまで陣痛に耐えるというなかなか辛いものになりました。さらに赤ちゃんの顔がおへそ側を向いており(本来は背骨に向いて産まれてくるので、これを回旋異常と言うそうです)、お産を進めることができませんでした。
赤ちゃんの向きが変わるように四つん這いの体制を保ちながら、促進剤を一番弱い濃度から点滴をして、陣痛に耐えながら回転するのを待ちます。
この状態で30分間耐えた結果、心拍の位置が変わり(赤ちゃんが回転した印!)、いきみがきたので出産体制へと入り、分娩台に登りました。
そこからは6回ほどのいきみで、無事出産することができました。陣痛から約12時間の出産となりました。
前回は出血が多かったため自己血をあらかじめ用意してあったのですが、子宮収縮も特に問題はなく、今回は不要となりました。もちろん、前回の症状をよく把握してくださっていたので、とても手際よく子宮を冷やし圧迫したり収縮剤を入れたりとしてくれたので、本当にスムーズに終わりました。
コロナ禍での出産、何が辛かった?
普段の出産と違って、やはり「コロナ禍」と言うことで辛いところがいくつかありました。
と言うのも、マスクを外せない中、部屋の温度は出産に備えて暖かくなっており(赤ちゃんが産まれた時に問題ないように、あったかくしているそうです)、とにかく汗だくの出産になりました。
ですが、出産そのものはとてもスムーズに行えたので、日赤のスタッフの方々の手際の良さにはとても感謝しています。
産まれてからすぐ子供を抱くこと(カンガルーケア)もできたので、嬉しかったです。
熱心な母乳指導 日本赤十字社医療センターでの出産をおすすめする理由
スーパー母体搬送の体制があるのはもちろんのこと、日赤の出産はその母乳指導の充実さでも有名です。
授乳サロンの様子
実際、産まれてからすぐに母乳マッサージの指導が入ったり、まずは母乳をあげてみてから!とミルクをなかなかくれなかったり(笑)ちょっとスパルタなところがあるかもしれません。もちろん、いえばミルクはくれるのでご安心を。
以前の出産時では自由に授乳サロンで授乳クッションが使用できたのですが、コロナ禍ということもあってなくなっていたりと多少変化はありましたが、母乳推しなところには変わりはありません。授乳サロンも充実しており(とはいえ間隔を空けて座るようになっていましたが)、乳頭を保護するためのラップが用意されていたりととても母乳ケアを意識している施設になっています。
なお、乳頭ケアクリームなどは自前で用意することになります。乳頭ケアクリームはあるとないとでは全く違うので、確実にお勧めしたい商品です!
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授乳サロンでは授乳方法について詳しくスタッフの方が教えてくれるなど、とても充実したケアを受けられました。
まとめ 母子の健康のことを考えて選んだ産院 日本赤十字社医療センターを選んだ理由
今の時代、産院はとても豊富で、それぞれいろいろな特徴があります。
例えば個室が充実しているとか、お祝い膳が出てきてお食事が美味しいとか、エステがついていたりとか、そういう特徴が売りの産院さんもあります。
スタッフの方々も優しく、熱意を感じられる病院でした。
「赤ちゃんとお母さんに優しい病院」がモットーの日赤はコロナ対策もしっかりしており、母乳育児にも熱心だと感じました。
第一子でとても怖い経験をした私ですが、今回はとても安心して出産を迎えることができました。きちんと前回の出産のことを把握してくださっているお医者様・スタッフの皆様が熱心にお産をサポートしてくれたので、心の余裕を持って出産ができました。
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